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汚職最悪は北朝鮮とソマリア

世界各国での汚職を監視しているＮＧＯが、各国の政治家や公務員の清潔度を示すランキングを発表し、汚職が少ない最も清潔な国にニュージーランド、また、今回初めて調査対象となった北朝鮮が、アフリカ東部のソマリアと並んで最下位となりました。

これは、ベルリンに本部を置くＮＧＯの「トランスペアレンシー・インターナショナル」が毎年、発表しているもので、国際機関などが集めたデータに基づき、対象となる国と地域の政治家や公務員の「清潔度」を１０点満点で評価しています。１日に発表された２０１１年版のランキングによりますと、１８３の国と地域のうち、汚職の少ない清潔な国の１位には、ニュージーランドが６年連続で選ばれました。一方、最下位は、ソマリアと、今回初めて調査対象に含まれた北朝鮮が同点で並び、ＮＧＯは「北朝鮮では司法が機能しておらず、知りうるかぎり、市民社会というものが存在していない」と厳しく批判しています。また、債務危機が深刻化しているイタリアは６９位、ギリシャは８０位といずれも低迷しており、ＮＧＯでは「ユーロ圏の債務危機の一因は、各国政府が賄賂や脱税の阻止に取り組まなかったことだ」と指摘したうえで、「債務危機に直面するヨーロッパや、民主化運動が広がる中東各国の指導者は、よりよい政府を求める市民の声を心に留めるべきだ」と訴えています。日本は「公的機関へのチェック機能」などが評価され、去年から３つ順位を上げて１４位となりました。

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