2010年10月30日
会社が潰れる前に・・・
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その会社は体力的に限界で、いつ潰れてもおかしくない状況でした。
社内の雰囲気も最悪で、社員は上司に対する不満をグチグチ言うのが日課。社員同士のランチや飲み会の席では、上司の悪口が名指しで飛び交い、「こんな会社早く辞めたい」というのが社員の口癖になっていました。
「上司は能力が低い、命令だけして自分では動かない、高い給料をもらっているだけで何もしてない」、、、そんな悪口が社員同士の日常会話でした。
それに対して上司は上司で部下に対して不満を持っていました。「部下の能力が低いから、部下が仕事をしないから、部下が遅刻ばかりして残業をしないから、、、だから会社の業績が伸びないんだ」と、そんなこと毎日ぼやいていました。
つまり、その会社の状況は最低、最悪・・・
もしあなたがこんな状況の会社を見たらどう思うでしょう?この会社を再建することは果たして可能なのでしょうか?あなたならいったいどうやって再建しようとしますか?・・・
そんなとき。ある一人の人物が、このどうしようもない会社を再建するために呼ばれました。彼の名前は永守重信。日本電産の創業者で、経営再生で日本一と呼ばれる人物です。
永守氏はこの会社に来てすぐに、社員と役員それぞれに対してある「簡単な規則」を決めて必ず守るよう指示しました。
簡単な2つの規則とは?
それは、
1)社員に対して、、、「いつもの出社時間よりも15分早く会社に来くるようにして、終業時間が過ぎても15分だけ仕事をして帰ってくれ」という規則。
2)役員やマネージャーに対して、、、「今までよりも1時間だけ早く会社に来て、トイレ掃除をしてくれ」という規則。
この簡単な規則を、この最低最悪の状況だった会社に徹底させたのです。あなたはこの単純な規則を聞いてどう思いますか?果たしてこの2つの規則は、いったいどういう効果があったのでしょうか?
それからしばらくして・・・
結論から言うと、この会社は経営再建に成功しました。
もちろん実際に行った政策はこれだけではありませんが、まず最初にこの2つの「人間の行動をほんの少し変える2つの規則」を徹底させたことが、経営再建が可能になった最初のカギのだと言われています。
今日はちょっとあなたに考えてみて欲しいことがあります。なぜこの2つの単純な規則を導入することにより、この会社は経営再生が可能になったのでしょうか?
大きな組織にしろ、小さな組織にしろ、この会社のような状況は現実問題として起こり得ることだと思います。なので、今回の課題を考える過程が、あなたにとって非常に重要なレッスンになると思うのです。
あなたの考えを聞かせてください。
ヒントになるか分かりませんが、永森氏の3つの経営哲学は、「情熱、熱意、執念」「知的ハードワーキング」「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」です。
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Posted by アイル新日本 at 20:16│Comments(0)